本当に周りを巻き込めているのか

-働きかけ力とリーダーシップ-

周りを巻き込む力、これは働きかけ力なんて言われたりもしますが、よくリーダーシップと混同されやすいと思っています。

しかし、それぞれの意味をよく考えてみると異なるニュアンスをもっています。下の図を見てみましょう。

周りを巻き込む力 自ら働きかけて(主体的行動力)

仲間を鼓舞させる力(信頼関係構築力・仲間を引っ張る力)

リーダーシップ ビジョン型 仲間を引っ張る力

主体的行動力

コーチ型 信頼関係構築力
目標達成型 論理的思考能力
民主型 PDCAを効率的に回す力
支援型 信頼関係構築力

仲間を引っ張る力

※参考:https://tree-file.com/lifehack/leadership-type-and-required-skills/

ここから考えるに、リーダーシップというのは多数種類があり、周りを巻き込む力とはそのうちのいくつかのリーダーシップを組み合わせたような力のことを指していると考えられます。

今回考えるのはこの周りを巻き込む力について。エントリーシートや面接等で自分の強みが「周りを巻き込む力」だと答えている人は必読です。

 

-周りを巻き込めている2つの条件-

まず、周りを巻き込めているというのはどういう状態を指すかについて考えましょう。

私は、周りを巻き込めているというのは

自分自身が何かしらのアクションを起こして、それによって仲間が鼓舞されること

だと思っています。そして、そこから考えるに、周りを巻き込めていると判断するには以下の条件をもとに考える必要があると思うのです。

 

そのアクションは主体的か

自分から周りに対して何かアクションを起こせているか。ただ自分がストイックに追い込んで、周りが勝手についてきているだけではないか。ここにあると思っています。そのため、この「周りを巻き込む力」には社会人基礎力の一つである実行力といったところも関わってくるのではないかと思っています。

 

周りはきちんと共感できているか

これは非常に重要なポイントで、強制して巻き込んでいないか。「ああしろ、こうしろ」と周りに言うのは巻き込んでいるのではなく、指示を出しているだけです。周りが納得の上、きちんと共感したうえで主体的に参加するように、周りを巻き込めて行けているかどうかが重要になってきます。

 

以上のポイントを考慮した上で、それらを満たしていれば周りを巻き込んで行動ができているといえそうです。

 

-解像度を上げ下げして、自分を見つめてみる-

さて、今回のテーマは「周りを巻き込む力、働きかけ力」でしたが、最後は今回のテーマに基づく学びからの考えをまとめます。

それは、今回のテーマのように一つの言葉として認識されているような言葉でも、分解してみることでその言葉の重要なポイントをつかむことができ、それを元に自分のエピソードを語ることができるのではないかということです。

逆に言えば、みなさんの強みというのは、学生時代に頑張ったことから、重点を洗い出して、それを抽象化していけばいいのではないでしょうか。。

これは私もそうだったのですが、強みや弱みって簡単に出てこなくて、例えば、実行力がありますといった時に、どのレベルから実行力があるといっていいのかすごく悩むことがあります。

しかし、私が先に述べたようなやり方でやってみれば、自分の強みや弱みが見えてくるのではないでしょうか。(弱みの場合は自身の失敗エピソードから探してみてください)

今回の「周りを巻き込む力」に限らず、社会人基礎力といわれる言葉についてまずは解像度を上げてみると止まっていた自己分析も進みを見せるかもしれませんね。

 

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