-素直であれ-
「素直になりなさい。」
「素直な子はかわいがられるよね。」
素直という言葉は身の回りでよく使われています。
しかし、素直であることはなんとなく良いことだとはわかっているものの、
素直であろうとすると具体的にどうすればいいのかわからなくなることはありませんか。
人に何か言われて、それに従っていればそれは素直になるのでしょうか。
それとも自分の気持ちに嘘をつかず、思ったことをバンバン言えば、素直になるのでしょうか。
一体どうすれば私たちは素直になることができるのでしょうか。
そこで今回は私の思う素直さについてと、素直であるための姿勢についてご紹介したいと思います。
-素直は咀嚼の姿勢?-
まず結論から述べると、私は素直さとは、咀嚼と反芻をすること、あるいは咀嚼をしようとする姿勢だと思っています。
一般的に素直な人には「嘘をつかない」「反抗しない」「人の言うことをすぐ信じる」という印象がありますが、本当に素直な人とはそうではないと思っています。
確かに、ある意味「嘘をつかない」し、「反抗しない」かもしれないけれど、「人の言うことを”すぐ信じ”ている」わけではないと思うのです。
では、私の言う、咀嚼するとはどういうことでしょうか。
咀嚼とはものを食べるときにそのものを噛み砕くことを指しますが、
その食べるものを人の発言や考えに当てはめたのが、ここでいう咀嚼です。
つまり、人に何か言われたとしてもそれをそのまま飲み込んでしまうのではなく、
自分で顎を動かして、咀嚼したうえで、飲み込むなり、吐き出すなりするわけです。
だからこそ、嘘はつきません。きちんと相手の考えを汲み取ろうと咀嚼をしながら、それでも呑み込めなかったものは吐き出しているのです。
反抗もすぐにはしません。とりあえず一度、口に入れて噛もうとするのです。
また、咀嚼は「自分で顎を動かして」と先ほど述べましたが、
この「自分で顎を動かす」というのもポイントの一つだと思っています。
「自分で顎を動かして咀嚼する」は、自分の中で変わらない芯のようなものであったり、
自分が今まで経験してきたこと、またその経験からくる価値観や考え方をもとに、
他者の言うことを自分なりに解釈しようとすることなのです。
言い換えれば物事を自分ゴトで捉えることと同じ意味になります。
そして、自分ゴトで捉えてもまだ疑問がある場合は、反芻をします。
飲み込もうと思ったけど、飲み込めなかったから、質問をして答えを求めることで、もう一度飲み込もうとするのです。
「ずっと飲み込めないものはどうするの?飲み込めなかったら素直じゃなくなるの?」という疑問もあると思いますが、ずっと呑み込めなくても、咀嚼を何度も繰り返したこと、咀嚼をしようとした姿勢は素直さにつながってくると思っています。
-「I THINK…」の姿勢-
素直な人は、自分や他者にだけ素直なのではありません。
素直になる対象が人であろうが、ものであろうが、関係なくて、
対象をそのまま、あるがままの状態にして、対象と向き合う。
向き合ったうえで、「”私は”こう思う」というように対象を咀嚼して解釈し、飲み込もうとする。
その姿勢こそ素直さだといえるでしょう。
そして、その素直な人間であるために、今からでも簡単にできることとして、
否定から入るのをやめることと、「I THINK…」で物事を語ることがあります。
否定から入るのをやめることは、対象と向き合う姿勢につながり、まずは相手の意見を聞いてみようとなります。
また、「I THINK…」で語ること、つまり、「”私は”こう思う」と語ることは、他者に自分の意見を飲み込めと押し付けるのではなく、他者にも素直であることを認めていることにつながります。
以上の二つを少し意識してみるだけでも素直に近づけるのではないかなと私は思っています。
そして、自分や自分の周りの物事に素直になることができれば、よりFITS MEな企業と出会うことができそうです。

2018年11月管理部アシスタントとして入社。
管理部では採用広報を務める。